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2021年6月

2021年6月23日 (水)

新型動力3兄弟

だんご3兄弟という歌が流行ったのは早いもので20年前だそうです。丸いだんご3つを串刺しにしたもので、横にすると動輪を3つ並べたようにも見えます。うちも試作のC型動力3兄弟を作って並べてみました。

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左の長男は12+12mm, Φ8 です。真ん中の次男は11+11mm, Φ7 です。右の3男は10+10mm, Φ6 です。軸距離が短い分、それぞれ全長が2mmずつ短くなります。
どのモデルにも3種類の異なるサイズの車輪が使えますので、軸距離と車輪の組み合わせで9通りの動力が出来ます。これだけあれば大抵のモデルには使えると思いますが、お望みでしたら他サイズの軸距離や非対称の軸距離(13+11など)なども特注で出来ます。

車体との取付け方法も前回の試作時より改善しています。

Dscn3819

前後のフランジ部には取付穴があり、下からネジで車体に固定します。フランジ部が不要なら切断できるようにカットラインを入れています。
その内側にはタップを切ったM1.2のネジ穴がありますので、車体に直接取り付けることができます。

量産体制が出来ましたら発売しますが、ロッドも用意します。各種C型のロコの動力にご利用ください。

 

 

2021年6月15日 (火)

新型SL動力の試作品

前回ご紹介しました3つのプロジェクトの2番目がこのSL動力です。似たようなSL動力の試作品を昔ご紹介しましたが、あれは既存のNパワーにシリンダーブロックを取り付ける改造キットですが、この動力は全くの別物で、SL用の専用動力です。

Dscn3815

特徴としては前の3軸DL用動力と同様に、大きな低速用モーターと新開発のギヤトレインです。ギヤがフレーム内部に完全に収まりますので、外部にギヤが露出しません。SL用には理想的な下回りです。
もちろん拡張性も考慮しておりまして、写真のモデルは軸距離12mm、車輪径8mmですが、軸距離は18mmくらいまで自由に、車輪は6mm, 7mm , 8mmから選べます。

ところでこのSL動力の設計意図ですが、ただむやみに作っているわけではありません。世界のナローキットでドナーとなる動力が皆無になっているのが現状です。かって多くのキットで動力として指定していたバックマンのNゲージ、ドックサイド 0-4-0 SLは絶版になり、Eベイ市場でも殆ど見かけ無くなりました。このためこの動力を指定していたあまたのキットも泣く泣く製造中止に追い込まれました。

Unnamed

また代替動力として大いに期待されていたイギリスのNドライブは残念ながら廃業してしまいました。このNドライブはマシマのモーターを使っていたので命取りになったのかもしれません。

Lwb20chassis20rear203rd

一応これらの動力ユニットと同じような寸法で作ってありますので、これらの動力の代わりに使ってもらえば嬉しいというところです。また願わくば、うちの動力を使ったSLキットを世界のどこかのメーカーで出してもらえれば嬉しい限りです。

それならお前のところで作れという声が上がりそうですが、そうしたいのはやまやまですがセンスがありません。下回りだけならセンスはいりませんので得意なのですけど。

 

 

 

 

 

 

2021年6月 8日 (火)

新型3軸動力の試作品です

相変わらずのコロナ禍で次の模型市もいつ開かれるのか不透明です。長期のステイホームで時間だけはたっぷりありますので、懸案になっていた新型動力のプロジェクトを進めています。

このプロジェクトは3件ありまして同時進行で進めています。詳細はまだ発表できないのですが、進捗状況によりまして、おいおい発表していきたいと思います。
まずは新型の9mmゲージ用3軸動力の試作品が出来ましたのでこれからお知らせします。写真は試作品です。

Dscn3809

この新型3軸動力の特徴は3つあります。
1.小型ギヤとウオームギヤによるギヤトレインをフレーム内に収納しました。このためフレームの外側にギヤの出っ張りがありません。
2.全軸駆動の動力は、モーターをNパワーより大きな低速モーターを採用することにより、高トルクでスムースな走りを実現しました。
3.全軸集電(6車輪からの個別集電)機構により、低速から高速まで安定した集電性能が得られます。

写真の試作品は軸間距離が12mm+12mm、車輪はΦ8mmです。軸間距離は他に11mm+11mm、10mm+10mmの3種類を予定しています。また車輪はΦ8mm、φ7mm、φ6mmの3種類が使えますので、その組み合わせで色々なモデルに対応できます。
3軸の小型DLやSLの動力にご利用ください。量産体制が整いましたら発売します。

 

 

 

 

2021年6月 2日 (水)

HOn3は12mmゲージ?

つなぎの話ですので、お忙しい方は読み飛ばしてください。
通販をしてますといろいろなお問い合わせやご要望が結構あるのですが、最近HOn3を巡ってこんなやりとりがありました。

発端はうちの9mmのNパワーを12mmに出来ないか、というフランスのマニアの方のお問い合わせでした。もちろん車軸を延長すれば出来るのですが、12mmではそれほど需要もないと思いますので、HOn310.5mmなら作るかもとお答えしました。ところがこの方は、「HO312mmだぞ。お前は間違っているのでHOn312mmを作ってくれ」とおかしなことを言ってきました。

このブログをお読みの方にはHOn310.5mmであることなど常識なのですが、世界にはHOn312mmだと思っている方がおられたことに驚きました。初心者の方や個人の誤った知識なら仕方がないのですが、この方はれっきとしたフランスのナローモデルクラブの方なので、どうしてそうなのか逆に興味が湧きました。全く知らない方でもないのでその根拠を尋ねてみました。

すると彼曰く、「仲間に聞いてみたが皆HOn312mmだと言っている。証拠もあるのであとで送るから勉強しとけ!」との有難い(?)お言葉でした。楽しみに待っていたらウイキペディアの切り抜きを送ってきました。
見ろ、ウイキペディアにもHOn3は12mmと書いてあるぞ!」とのことです。送られてきた切り抜きがこれです。

HOn3½ gauge - Wikipedia

Model gauge : 12 mm (0.472 in)

Scale : 3.5 mm to 1 ft

Prototype gauge : 3 ft 6 in (1,067 mm)‎

Scale ratio : 1:87

ちょ、ちょっと待った。これってHOn3-1/2(1,06mm)のことじゃないの、HO3って3ft(914mm)ゲージのことで、1/8710.5mmだよって、すぐに教えてあげました。すると、彼は、「10.5mmなるものがあるなんて知らなかった、HOnHOn3ではありません)とは12mmの総称だと思っていた」とのことだそうです。

やれやれ、これでやっと終わったかと思いきや、「そもそもHOn3なんてヨーロッパでは誰も知らないし、見たこともない。それはアメリカのローカルゲージで、世界のスタンダードなゲージではないだろう」との驚きのコメントが来ました。黒石マニアの方が聞いたら火を噴きそうなお言葉ですが、本人は至極まじめなご様子です。

そこでHOn3が載っているNMRAのゲージ規格を送ってやったのですが、彼はすぐにヨーロッパのゲージ規格を送ってきました。そこにはHOmHOe,HOfなどはあるのですが、HOn3はどこにもありません。彼はヨーロッパのゲージ規格がこの世の全ての規格だと思っていたようで、NMRA規格などは認めていないようです。

ご承知の通り、ヨーロッパとアメリカではナローゲージの呼び方が違うので、混乱しても仕方がない面もあるのですが、マニアの方でもHOn312mmだと信じている人がヨーロッパには結構いるんだという事実に驚きました。アメリカの文化を嫌うフランス人は特に偏屈なのかもしれませんが、世の中は広いなあと感じた一週間でした。
(長文御免)

 

 

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